ペルービアンネクタイ(Peruvian Necktie)
🥋 Purple
★★★☆☆
Intermediate
チョーク
青帯〜
⚡ 中級
ノーギ対応
ペルービアンネクタイ(Peruvian Necktie)は、フロントヘッドロックから仕掛けるチョーク+ネッククランクの複合サブミッションです。相手がダブルレッグやシングルレッグのタックルに入ってきたときに有効で、BJJとMMAの両方で広く使われています。
ペルービアンネクタイとは
ペルービアンネクタイは、一方の腕を相手の首の下に差し込み、同側の脚を相手の背中の上にスイングすることで首と脊椎に同時に圧力をかけるサブミッションです。ギロチンチョークが主に頸動脈や気道への締め付けであるのに対し、ペルービアンネクタイは頸椎にも負荷をかけるため、より早期のタップを引き出せます。
アナコンダチョークやダースチョークと起点は同じフロントヘッドロックですが、脚を背中に乗せる動作が決定的な違いです。
セットアップの手順
最も一般的な入り方はスプロールからのフロントヘッドロックです。
- スプロールしてフロントヘッドロックを取る:相手がタックルに入ったら、腰を後ろに引いて胸を相手の背中に被せます。チョークアームで相手の首の下をアンダーフックし、もう一方の腕で相手の背中に手をつくかリスト(手首)をグリップします。
- チョークアームを深く入れる:腕を相手のあごの下に深く差し込みます。上腕二頭筋が一方の頸動脈を、前腕が反対側の首を圧迫するようにします。
- 外側の脚を相手の背中の上にスイングする:これがギロチンとの最大の違いです。外側の脚を振り上げて相手の肩甲骨あたりに引っ掛けます。
- グリップを固める:ゲーブルグリップ(手のひら合わせ)またはピストルグリップで自分の手首を掴み、肘を下向きにします。
- マットへ倒れ込む:チョークアームと同じ側の腰をマットに落とし、相手を引き込みながら落下します。脚で相手の背中を前に押しながらアームで首を引く「挟み込み」がフィニッシュのポイントです。
フィニッシュのメカニズム
- アームプレッシャー:チョークアームが両頸動脈を圧迫し、脳への血流を止めます。
- レッグプレッシャー:脚が相手の上半身を前方に押しながらアームが首を後方に引く二重の力が頸椎を圧迫します。
- ヒップアライメント:腰をマットに落として少し回転させると、より締まりが増します。
血流チョークと頸椎の圧力の組み合わせにより、多くの相手はすぐにタップします。練習中は過剰なクランクを避け、クリーンな血流チョークでのフィニッシュを心がけてください。
バリエーション
グラウンドからのペルービアンネクタイ
相手がタートルになった場合や地面でフロントヘッドロックを取れた場合も、脚をスイングすることで同様に極めることができます。
スタンディングペルービアンネクタイ
立った状態でフロントヘッドロックを取り、そのまま横に倒れ込んでフィニッシュする方法です。MMAでは倒れる勢いを利用した一発タップが多く見られます。
アナコンダへのトランジション
相手があごを引いてネクタイを防ごうとした場合、腕をさらに差し込んでアナコンダチョークに切り替えることができます。
カウンターと防御
- あごを引く:フロントヘッドロックを感じたら即座にあごを胸につけることで、腕が深く入るのを防ぎます。
- スタックして姿勢を立て直す:腰を前に押し出して相手のアングルを潰します。脚が背中に来る前が最も効果的です。
- 脚をグリップして押し払う:来た脚を両手で掴んで押しのけます。
- グリップファイト:チョークアームを両手でグリップして剥がし、スペースを作って外に逃げます。
- バックロールエスケープ:完全に決まった状態から後転でポジションを入れ替えるエスケープ。上級者向けで、不正確に行うと危険なため注意が必要です。
⚡ 練習のコツ
- 脚のスイング動作を単独でドリルする。これを忘れると弱いギロチンになってしまいます。
- スプロール→ペルービアンネクタイのコンビネーションをタックルディフェンスドリルに組み込みましょう。
- 肘は外側でなく下向き(マット方向)に向けることで頸動脈への圧力が最大化されます。
- ノーギではゲーブルグリップ(手のひら合わせ)が最も安定します。
- ギではラペルカラーのグリップを先に取ると固定がしやすくなります。
Q: IBJJFの大会でペルービアンネクタイは使えますか?
血流チョークの部分は合法ですが、ネッククランク(頸椎への圧力)の要素が含まれるため、IBJJF規定ではベルト帯やルールセットによっては警告・失格の対象となる場合があります。ノーギやMMAでの使用が安全です。大会前に必ず最新ルールを確認してください。
Q: ギロチンとペルービアンネクタイの違いは何ですか?
どちらもフロントヘッドロックから首を攻めますが、ペルービアンネクタイは一方の脚を相手の背中に乗せてネッククランクの要素を追加します。ギロチンは脚を使わない純粋なチョークです。スプロール後のセットアップはネクタイの方が素早く、ガードからのフィニッシュ選択肢はギロチンの方が多いです。
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